イエス・キリスト 人生に奇跡を起こす言葉
聖書の中のキリストの言葉の真意を分かりやすく解説してあります。2000年前の社会背景も簡単に説明されているので、人間キリストの慈愛に満ちた言葉の中にあるメッセージの深さが分かります。
その中には20世紀の成功哲学、そして21世紀のスピリチュアリズムとも共通するものがあります。そして、レイキとも。
「父よ、み心ならば、この杯を私からとりのけてください。しかし、私の望みではなく、あなたの望みが行われますように。」ルカの福音書22章42節
杯とは死刑囚が最後に飲む酸っぱい葡萄酒。もう明日殺されるという恐怖の中で震えながら「できるなら死にたくない。でも、私の思い通りではなく、み心のままに」と、最後は神にすべてをゆだねた言葉なのだそうです。
死ぬのは怖い、という普通の人でありながら、自分の生死さえも偉大な存在に任せきる…やっぱり普通の人ではありません。
また、著者は「キリストだってこんな泣き言を言っているのだから、私たちも時には泣き言を言っていいのです。」と凡人たちを励ましてくれています。
三笠書房2009年3月590円
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