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2010年10月15日 (金)

何を手放し、何を残すか

今月初めに、父(91)が救急車で搬送され、今も病院にいます。

すぐ横で戦友が何人も倒れる中、無傷で帰国した強運と

大病をしたことがない体が

私たちに引き継いでくれた何よりの財産です。

人生の大半をかけて愛し続けたタバコと数学の勉強を

次の目標(孫との旅行)のために「もう止めたぞ」と断言。

早くリハビリして、ゆっくりでも歩けるようになりたい。

読むことも書くことも、尿を出す感覚さえもなくなっているのに

本当に前向きです。

できなくなったことを嘆かず、できることをチョッピリ自慢しながら

不便なこと、痛いことは口に出しません。

天真爛漫な子供か、観音さまのような感じです。

カラオケ大会に出る母を、「頑張れ」と父が励ましています。

手を握っておしゃべりしていると、なんだか気持ちも温かくなります。

多くを失っても、体が丈夫であればよい

…そう思っていましたが、

体の機能を徐々に失くしたとしても、何か大切なものさえ残していれば

光に近づける

そして、周りの人間を癒すことさえできる

…そんな姿を見せてくれています。

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