何を手放し、何を残すか
今月初めに、父(91)が救急車で搬送され、今も病院にいます。
すぐ横で戦友が何人も倒れる中、無傷で帰国した強運と
大病をしたことがない体が
私たちに引き継いでくれた何よりの財産です。
人生の大半をかけて愛し続けたタバコと数学の勉強を
次の目標(孫との旅行)のために「もう止めたぞ」と断言。
早くリハビリして、ゆっくりでも歩けるようになりたい。
読むことも書くことも、尿を出す感覚さえもなくなっているのに
本当に前向きです。
できなくなったことを嘆かず、できることをチョッピリ自慢しながら
不便なこと、痛いことは口に出しません。
天真爛漫な子供か、観音さまのような感じです。
カラオケ大会に出る母を、「頑張れ」と父が励ましています。
手を握っておしゃべりしていると、なんだか気持ちも温かくなります。
多くを失っても、体が丈夫であればよい
…そう思っていましたが、
体の機能を徐々に失くしたとしても、何か大切なものさえ残していれば
光に近づける
そして、周りの人間を癒すことさえできる
…そんな姿を見せてくれています。
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