いつかどこかで3
「そんなに泣かなくていいよ」
彼が光を集めて鏡を作ると、そこには…
「君は目も少し不自由だったんだよ。
だけどすれ違う人がびっくりするほど綺麗だった」
聞こえていなかっただけではなく、見えてもいなかったなんて。
いいえ、もしかしたら、聞こうともせず、見ようともしていなかったのが
私の姿だったのかもしれない。
「ごめんなさい。本当にごめんなさい」
涙が後から後からあふれます。
「もういいよ。ほら、神様がお待ちかねだ」
ふたりは初めてしっかりと見つめあい
手をとりあって天国の門をくぐりました…とさ。
おしまい
… … … … …
肉体を脱ぎ、余計なお荷物を捨てると
見えること&聞こえることがあるのかもしれません。
また、前世での思い残しを、次の人生で叶えるという説があり
それはとてもロマンチックなようにも思われます。
でも、肉体は持ったままで、お荷物だけを捨てることもできるはず。
見ていたつもりで、案外見えていなかったものに気づくかもしれませんよ。
せっかく地上に生まれてきて、何十億分の一の確率でめぐり合ったのだから…
この人生でこそ、やってみるべきではないでしょうかガンバ!!
自分と、そして今、目の前にいる人を大切する
ぎこちない時もありますが、私もその練習中です。
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