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2013年12月31日 (火)

いつかどこかで5

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前回より

私は白髪で背の高い上品な女性になっていました。

王が亡くなった後、国政から退いて

平和な日々を過ごしたようです。

もう二度と人を愛さない、と誓ったこともありましたが

その後、広い心で多くの人たちを愛し、愛された人生でした。

あらゆる生き物が天国への道を祝福してくれています。

砂浜に座っているひとりの老人に気づきました。

彼には右腕がありません。 

その瞳は間違いなくかつての恋人のものでした。

腕を失いながらも、彼は生き延びていたのです。

あの時彼は、私との関係に怖れをなして、逃げていったのでした。 

私自身も、自由への憧れを恋と勘違いしていたのかもしれません。

お互いに穏やかに年月を重ね

見つめ合うだけで全てを理解しました。

私は身につけていた装飾品を彼に渡し

それを人々と分け合うように言いました。

海の上に、光り輝く階段が見えます。

太陽がキラキラと輝き

私は光に向ってゆっくり歩み始めました

… … … … … … … … 

    … … … … … … … …

実る恋もあれば、実らない恋もあります

そう、人生では「一見うまくいかないこと」が起こるんです。

それを糧にして、こんなふうに歳をとりたい…

うんにゃ

もう一回ぐらい、恋をしてもよかったのかなぁエヘヘ

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冬休みの物語 いつかどこかで4

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