母と娘
スペインから戻った翌朝、母親から具合が悪いと連絡があり、サンダーバードに飛び乗って、大阪へ。
数年前に、母は腸を壊して数日入院したことがありました。その時の医者の処置は、「絶食+点滴で水分補給」だけで何の治療もありませんでした。
今回は入院するよりも、体全体を休ませる方がよいだろうと判断し、流動食を少量食べさせながら、じっと寝ているよう指示
…するまでもなく…、最初の二日間はグーグーと寝続けていました。「私って疲れていたのねぇ」と、本人もびっくり。
一時間のヒーリングを朝昼晩と三回。最初はエネルギーが流れにくく、反応が鈍かったのですが、三日目にようやく本来の母らしい感じになりました。
腰に手を当てると、腰から下がグァン、グァンと激しく揺れます。こんな風に人体が動くのを見たことがないので、ふたりで笑ってしまいました。
母も私も、胃腸が音をたて、大きなあくびの大連発。ヒーラーとヒーリーが同じ反応をすることは時々ありますが、やはり母娘なのか、その確立高し~。
ついでに家のお片づけ-賞味期限切れ食品と不用品を廃棄。
「そんじゃぁ、元気になったようだし、帰るね。落ち着いたら、ちゃんと胃腸の専門医に診てもらうのよ」と言うと、なんと突然の「さびしい、さびしい」攻撃が!
(やっぱりそれが原因だね、分かってたけどさ。私、あっちでもやることイッパイあるんだよ、もう行かなきゃ)と、振り切って出て行くことができません。
(ああ、もう、ズルイよね。 何だよ今更。さびしいって。女でも一人で生きて行けるくらい働かなきゃ、が口癖で、他のお母さんは遊んでるけど、私は違う、が口癖で…。
私だってさびしかったんだよ。でも、言えなかったんだよ!今になって自分だけ言うって、何だよ)と、この状態の母に向かってぶちまけるのは、タイミングが悪すぎる。
思わず二階に駆け上がって、こらえました。そして、こらえきれずに泣きました。
まだこんな感情を心の奥に隠していたのですね、私。
「おしっこしてくる」という母の後ろ姿も泣いていました。
「もう一晩泊まったら?」と夫が言ってくれたことを伝えると、今度は子供のように「嬉しい、嬉しい」を連発。
(あの頃、私が「さびしい」と訴えていたら、聞き入れてもらえたのかな~。無理だったろうね。)と、今度はやや冷静に見ていました。
翌日は「さびしくなるけど、色々ありがとう」と見送ってくれました。
(昔は聞き分けのよい娘の役を、今度は優しいお母さん役をさせられるなんて、なんだか損したような気分だよ。)
…これは相手が自分の母だからこそ感じるのかもしれません。感情が複雑に絡まりあった相手には、思いっきり我がままを言ってみたいものです。
わがままを聞き入れてもらうことで、愛されていると実感したい、そんなことってありませんか?
本当はそんなことしなくたって、愛されてるのにね。
何よりも私は、母のDNAをしっかり引き継いでいます。風呂上りの彼女の後姿を久しぶりに見て、発見しました。最近の自分の体型の変化は、、、ぬぁんと
単に遺伝だったのでした (;´д`)トホホ…
やっぱり、どう転んだって、母と娘の縁は切れそうにありません。
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