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2016年6月27日 (月)

初めての経験3 クラシック・コンサート、おまけは坂本九

Youtubeで辻井伸行さんの演奏を聴いているうちに、「一度本物を聴きいてみたいな~」とネットで検索してみました。偶然にも、ちょうど大阪駅の近くで6月に。おまけに、前から5列目のピアノの真ん前の席が、たったひとつだけポツンと空いていました。。もうこれは辻井さんから、「FUMIさんいらっしゃーい」と言われている…

 

…わけないか、あはは。

 

ちょっと高かったけど、「えーい、これが最初で最後だ」と思い切って買いましたいよっ、男前!

 

葬儀の後の母のサポートをしに再び大阪へ。そしてシンフォニーホールへ。(←これ、発音しにくいよ) タクシーの運ちゃんがメーターをつけ忘れ、オマケしてくれたのがとっても嬉しい関西人です

 

オルフェウス室内管弦楽団は指揮者なし、アイコンタクトとリード・バイオリンの身振りで音を合わせます。大きなオーケストラより、四重奏や室内楽が好きな私の耳に、とても優しい響きでした。ホールの音響も客席を包み込むような暖かさ。かつて自分の城で音楽会を開いたことを思い出しました(嘘です)

 

辻井さんの膝と私の目線の高さが一緒。その距離4~5メートル。超絶技巧の指が鍵盤の上を猛スピードで走るのがしっかり見えました。ひとつひとつの音をきちんと弾く様子を「炊き立ての新米のように一粒一粒が光っている」と表現した人がいますが、まさにその通り。どの音も美しく、メロディーの中で光っていました。

 

難聴に苦しんだ音楽家の曲を、目が見えない奏者が弾いている、、、のですが、そんなことはすっかり忘れさせてくれる演奏でした。やっぱりクラシックは断然「生」がいいなぁ(ビールじゃありませんヨ)

 

アンコールで大好きな曲が始まった途端、涙があふれてきました。まるで星飛馬のように(T_T)なんの涙なんだろう。静かな会場で嗚咽をこらえながら、目を閉じて、心が洗われていくのを感じていました。

 

さて、こちらに帰ってから、金沢の夜の街に誘われました。4時間で4軒とスピード感のあるハシゴ酒最後はジャズ喫茶のミニ・コンサートでした。二人の女性が美しい声で「上を向いて歩こう」をデュエットしてくれると、先日とはまた違った涙が流れてきました。特別な思い出がある曲ではないのに、父の死の寂しさをやっと味わうことができたのかもしれません。

 

美しい音楽は感情を開放し、心を癒してくれます。色々なことを感じるのは生きているからこそ。囚われるのはいけませんが、ゆっくり感じて手放していけば、あとは爽やかな気分になります。

 

生まれてから死ぬまで、いったい何人の人と出会い、かかわり、別れるのでしょう。そのひとつひとつにおいて、ひとつひとつの特別な感情が生まれ、そして手放していく作業をする。それが人生なのかもしれません。

 

写真は2軒目のお寿司屋さんのトイレに貼ってあった名言です。

20160625_195047

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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