人と人との化学反応
ひとりの人間には色々な面があって、自分のある一面と誰かのある一面が化学反応を起こして、物事が進んでいきます。自分のどの一面が前に出るのか、誰のどの一面と出会うのかで、全く違う反応が起きます。
O(酸素)がC(炭素)と出会うとCO(一酸化炭素)になります。同じOでもふたつの面を出すとCO2(二酸化炭素)になります。 相手がH(水素)だと全く違うH2O(水)になります。
もっと早くあなたと出会っていたら違う結果になっていたのに…っていうメロドラマのセリフは、あの時なら二酸化炭素になれたのに、いまの私とでは一酸化炭素よ…ってことかも。
英語のchemistryに「化学」という意味と、「人間同士の相性」という意味があるのは面白いですね。誰かを見たり、誰かの声を聞いたり、誰かのことを考えたりすると、脳の中で何かの物質が変化するのだと思います。
無人島で一生過ごさない限り、色々な化学反応が色々な経験を与えてくれます。都合のいい経験だけではなく、都合の悪い経験も私たちを成長させてくれるのだから、美しい化学変化を楽しんでいきたいものですね。