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2018年6月16日 (土)

「人は何で生きるか」トルストイ

 

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先月放送の「鶴瓶の家族に乾杯」で、藤井フミヤさんが熊本の西原村のちいさな本屋さんに立ち寄りました。児童書を主に扱う素敵なお店です。

 

そして、彼が何気なく手に取った本がトルストイの民話「人は何で生きるか」

 

しかもそれは店主のご主人の北御門(きたみかど)二郎氏が17歳の時に大変感銘を受け、トルストイの翻訳を始めるきっかけになったたものでした。つまりその書店の原点とも言える一冊を、何気に手をとったのです。藤井フミヤさんは「俺って凄い」と自画自賛。

 

放映から3日後、湯川久子氏の「ほどよく距離を置きなさい」を読んでいると、なんと、トルストイの民話「愛あるところに神あり」が紹介されていました。もうこれは読むしかないでしょう、ということで早速図書館に予約をしました。「私って凄い」と自画自賛したのは言うまでもありません。

 

とても読みやすいのに、内容は深い。深すぎる。キリスト教、いえ全ての信仰を超えた、人間の存在の基本となる、愛しあい、許し合い、助け合うことの尊さが満載です。

 

関連記事 「人々のあやまちをゆるすなら」  「ゆるす?ゆるさない?」  「ライフ・レッスン」エリザベス・キューブラ・ロス  「二老人」トルストイ

 

思わず号泣してしまいました。子供でも読めるけど、これを読んで感動するには、人生をひと回りして、さまざまな感情を味わいつくす必要があるかもしれません。(恐るべし青年北御門!)

 

父の本棚には世界文学全集があり、当然のようにトルストイの代表作が鎮座されていました…が、登場人物が多すぎるわ、名前が長すぎるわ、ひとりの人物が複数の名前で呼ばれるわで、3ページで挫折。まさかその、にっくき大文豪が、短くて読みやすい民話をいくつも残していたとは。

 

まさかのおまけは、トルストイは自分が書いた「戦争と平和」(題名はご存知ですよね)など、貴族社会の物語を、後に否定していることです。文部省よ、ちゃんと調べてから教科書に載せてくれぃ。あ、今は文科省か。

 

家も土地も、明日の食べ物にすら窮していた靴屋のセミヨンが、冬の寒空の下で裸同然で倒れていた青年を助けて家に連れ帰ります。この謎めいた青年は、実は…

 

さて、ひとは何によって生きているのでしょうか。それは読んでからのお楽しみ。

 

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「神は人間がてんでんばらばらに生きることをお望みにならず、むしろ人々が合一して生きることをお望みなのです。だからこそ、一人一人には、自分のために何が必要かを啓示なさらず、すべての人々に、自分にとっても、万人にとっても必要なものを啓示されたのです。」

 

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人は何で生きるか―訳者のことばより

 


「芸術は一部特権階級の玩弄物であってはならず、万人にとっての心の交流の場であるべきだという思想に基づいて書かれたトルストイの民話は、老若男女を問わず、あらゆる階層の人々に親しみやすい平易さと簡潔さの中に深い心理が含まれていて、全人類にとっての最高の教科書になっていると思う。」

 

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愛あるところに神あり―解説にかえてより


「孔子の論語のなかの「仁遠からんや、我、仁を欲すれば、ここに仁至る」とまさに同じで、神も仁も自分の外にあるのではなく自分の心の中にある」

 

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論語は仁(じん)と呼び、色々な宗教が神と呼び、レイキ実践者はレイキと呼ぶ「それ」は、外にあるのではなく、内にある。それを内側から惜しみなく発した時、光り輝くのです。

 

あー、ちなみに、自分の事だけを考えている人の顔は、天使の目からは「死相」に見えるのだそうです。ひぇ~~、どうりで、自分勝手だったあの頃の私は体調が悪かったぁ。死神にとりつかれてたのか。くわばらくわばら

 

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愛あるところに神あり (トルストイの散歩道)

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