いつかどこかで13
冬休みは終わってしまいましたが、冬の物語でちょっと休憩
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白装束で急な坂道を登っています。
「待って。もっとゆっくり歩いて」と少し前を行く人の腰紐を引っ張りますが、その人は歩みを止めることはありません。
白い脚絆と草鞋(わらじ)で砂利道を踏みしめながら、「遅れまい」と必死に歩きます。
何を急いでいるのか、どこに行こうとしているのか、そして、その人が一体誰なのか…顔を見ようとしても、天狗、時には狐のような面を被っているので、男なのか女なのかも分かりません。
突然盗賊のような男たちが現れ、その人に切りつけました。
「ああ、私も殺される…」そう思った瞬間、男たちの一人が私をひょいと抱きあげました。私は小さな子供だったのです。
そのまま暗い洞窟に連れていかれ、中央にある台の上にひとり立たされると、沢山の人たちが安堵の声を上げました。
タイマツがパチパチと音をたてる中、長い黒髪、黒服を着た大柄の男に見つめられている気がしました。
なぜだろう、私はどうなるのだろう。
もう一度時間を戻して、私の前を歩いていた人に「入って」みました。
その「ワタシ」は小さな子供の「私」を、とても心配していました。
洞窟の人々は、何か神通力のようなものを使う集団で、黒服の男はそのリーダー。彼と「ワタシ」の子供が「私」。父親を凌ぐ才能を持ち、大きな仕事を任されることになっています。
「この子にそんな苦労をさせたくない」「普通の子供に育てたい」
…ワタシが幼い娘をじっと見つめた時、その理由が分かりました。
子供の瞳が白濁しています。私は全盲だったのです。
時間がグルグルと渦を巻く中で、私とワタシが遠い過去に取り決めた約束が浮かび上がります。
必ず何度も巡り合おう。そしてそれが分かるように、どちらかが目を患う…と。
この時は「私」の番だったのでしょうか。
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不思議な力を使って一体何をする集団だったのかなぁ
そういえば夜寝ている間に見る夢ではいつも団体で移動しています。少なくとも10人、多い時では200人で移動しています!実生活では滅多に旅行をせず、団体旅行は大の苦手なんだけどね。
(おっと、今年は旅行に行けそうですよ)
再び巡り合う時のために、それと分かるサインを決めるなんていう人もいますが、本当かなぁ~。もしそうなら…もうちょっとロマンチックなサインにすればよかったのに
え?で、次回は「私」?それとも「ワタシ」?
…って、それよか、その神通力とやらは、どこへ?
ショーシュー、いや、ジンツーリキ~っ、カムバァ~~ック!
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